小樽フェリー乗り場とは
更新日: 2024-12-01
最近、その良さが見直されているフェリー。近年は設備も充実して、ホテルに滞在している感覚で乗船を楽しむことができます。フェリーの魅力はマイカーやバイクを航送して、現地で利用できること。普段乗り慣れた車やバイクで到着後、すぐに観光に出かけることができます。愛犬家にうれしいペット対応もあるのも魅力。他の交通機関にはないフェリーならではのメリットといえるでしょう。この記事では歴史ロマン溢れる小樽発着のフェリーを紹介します。
目次
小樽港フェリーターミナル
小樽港とは?
小樽港は、石炭の積出港として明治32年の開港以来、北海道開拓の拠点として発展してきました。戦後になって高度成長期に長距離フェリーが就航、近年はクルーズ船の寄港も相次いでいます。また小樽とロシアの沿海州ウラジオストックを結ぶRO-RO船定期航路、中国の上海、青島、大連との間には定期コンテナ航路も運航しています。
小樽温泉オスパ
小樽温泉オスパは小樽フェリーターミナル徒歩2分にある施設。フェリーターミナルにあった展望風呂「パノラマ」は閉館してしまいましたが、こちらで乗下船前後に温泉を楽しむことができます。24時間営業、地下750mから汲み上げる天然温泉のほか、岩盤浴やメニューも充実のレストランなどを完備しています。
小樽フェリーターミナルへのアクセス
JR小樽駅前バスターミナル4番のりばから北海道中央バスのぱるて築港線(JR小樽築港駅経由)「新日本海フェリー」行きのバスに乗車します。運賃は大人240円、小人120円です。小樽港を出発する定期航路にあわせて、15:29発、21:00発のバスがあります。
小樽 フェリー 定期航路
小樽を発着するフェリーを運航しているのは「新日本海フェリー」。舞鶴、敦賀、新潟、秋田の日本海側の港と北海道の港を結んでいます。個室を充実させるなど客室設備の充実を図っています。
小樽~舞鶴
京都府北部、丹後地方の舞鶴と結ぶ航路を運航しています。舞鶴は戦前は軍港として栄え、当時をしのばせる赤レンガの建物が残されています。また日本三景の一つ、天橋立にも近いです。
【運航時刻】
小樽~舞鶴間は毎日運航。運航スケジュールは次の通りです。
小樽(23:30発)→舞鶴(翌日21:15着)/ 舞鶴(23:50発)→小樽(翌日20:45着)
【使用する船・客室】
使用している船は「はまなす」「あかしあ」の2隻。ハイブリッド型CRPポッド推進システムが採用されています。船内では、北海道の季節の幸を盛り込んだ料理や、舞鶴や小樽の地酒なども楽しむことができます。エントランスは緑と太陽をイメージしています。客室は上品な内装で専用デッキからオーシャンビューも満喫できるバス付のスイートルームが4部屋、そしてバストイレ付きでシティホテルのような落ち着いた空間のデラックスルームAがツインの洋室が34部屋、2~3名定員の和室が6部屋、ファミリーに最適なステートルームAと個室が充実しています。人々のライフスタイルやニーズの多様化に対応する客室設備を用意しています。
小樽~新潟
【運航時刻】
小樽~新潟間の運航時刻は次の通りです。
新潟(12:00発)→ 小樽(翌日04:30着)運航日:火~日/ 小樽(17:00発)→ 新潟(翌日09:15着)運航日:月~土
【使用する船・客室】
使用している船は「らべんだあ」「あざれあ」。2017年に就航した新しい船でFree Wifiがある船です。愛犬家にはうれしい「with ペットルーム」、ドッグランが設置、小さな子供たちが遊ぶことができるチルドレンルームもあり、小さな子供連れの家族旅行、さらにはワンちゃんも快適な船旅を楽しむことができます。グリルの食事付きで専用テラス、オーシャンビューの浴室があるスイート、専用テラス、バス・トイレ付で和室の部屋とツインの洋室があるデラックスA、個室タイプの部屋で、定員が4名の2段ベッドの洋室、ツインの洋室、和室があるステートB、大部屋タイプの部屋でベッドルームが一人毎にスペースが区切られているツーリストS、大部屋タイプの部屋でベッドが上下二段になっているツーリストAの客室があります。ツーリストAは女性に安心の女性専用席が設けられています。
フェリーの運賃
運賃は客室カテゴリー、乗船時期によって異なります。乗船時期の区分は期間A、期間B、期間の3区分ありますが、大まかに期間Cがお盆時期、期間Bがお盆前後の7月中旬から8月下旬とシルバーウィーク、期間Aはそれ以外の時期です。もちろんマイカーやバイクも搭載可能。参考までに小樽~舞鶴間の2021年1月現在の旅客運賃は次の通りです。
船室 | 期間A | 期間B | 期間C |
ツーリストA | 10,700円 | 11,990円 | 17,920円 |
ツーリストS | 17,500円 | 18,920円 | 23,430円 |
ステートB | 20,800円 | 22,990円 | 28,920円 |
ステートA | 21,900円 | 24,080円 | 30,020円 |
デラックスA | 31,800円 | 34,540円 | 40,580円 |
スイート | 54,900円 | 58,190円 | 58,190円 |
また乗用車1台あたり、ドライバーがツーリストAに宿泊料金を含んだ乗用車航送運賃は小樽~舞鶴間の2021年1月現在の旅客運賃は参考までに次の通りです。ナンバープレートが3、4、5、6、7、8ナンバー(車検証記載の用途が「キャンピングカー」、「身体障害者輸送車」、「患者輸送車」、「車いす移動車」かつ車長が6m未満)以外の自動車は乗用車以外の自動車航送運賃になります。
車両の長さ | 期間A | 期間B | 期間C |
3m未満 | 30,600円 | 33,310円 | 37,710円 |
4m未満 | 32,700円 | 35,950円 | 41,450円 |
5m未満 | 34,500円 | 39,250円 | 44,750円 |
6m未満 | 41,600円 | 45,960円 | 52,560円 |
小樽の魅力
小樽は明治以降、北海道開拓の玄関口として栄えた町。大正末期に完成し、多くの物資が運ばれた小樽運河は北海道を代表する観光スポット。運河沿いに建つ倉庫は木骨石造りの構造を持つ小樽ならではの歴史的建造物。夜はライトアップも行われます。市内に残されている数々の歴史的建造物は往時の繁栄をしのばせると同時に、どこか懐かしさを感じることができます。オルゴール、ガラスも有名で小樽オルゴール堂、大正硝子館も見どころです。レトロな歴史的建造物がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
著者紹介
総合旅行業務取扱管理者取得(2011年) 麦わら帽子と海と犬をこよなく愛する旅行好きサラリーマン。これまで数々のフェリーに乗船し、乗船回数は200回を超える。 最近では、長距離フェリーでのんびり移動することが贅沢だと思い込んでいる。旅先の九州や、北海道まで飛行機で移動した後に帰りはフェリーを利用するなど、フェリーも旅の一部にしているため、ベストワンフェリーの記事ではその楽しみ方も伝えたいフェリーマニア。
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