カーフェリー旅行とは
更新日: 2024-12-01
地方に行くと鉄道やバスなど公共交通機関も本数が限られていて、時間の制約が大きくなったり、効率よく観光できなかったりすることも多くなります。マイカーならそんな心配なく、自由度の高い旅を楽しむことができます。移動距離が長いと運転も大変。フェリーを利用すればそんな心配も無用です。
カーフェリーとは?
自動車を運ぶことができるフェリーのことを「カーフェリー」といいます。細かくいうと、車を自走させて船に積み込む「ロールオンロールオフ式」で、自動車を積み込むことができる客船のことをいいます。「カーフェリー」は自動車と一緒に、乗客も乗船します。海外では「フェリー」は比較的短距離の航路を定期運行する客船のことを指して。また「カーフェリー」は乗用車のみを載せるフェリーと考えられています。日本で呼ばれている「カーフェリー」という意味としては、海外では「ローパックス」という呼び方があります。
カーフェリー航路
カーフェリーはクルマを載せられるだけでなく、船内レストランや大浴場もあり、ホテル代わりに利用することもできます。場合によっては、陸路よりも効率的な移動ができます。日本で運航されているそんなカーフェリーの航路を紹介します。
カーフェリー 東京発着
【東京九州フェリー】
神奈川県横須賀市の横須賀新港と福岡県北九州市の新門司港を結ぶフェリー。2021年7月から就航します。日曜日を除く週6便で運航。今回の就航にあわせて新しく建造された「はまゆう」「それいゆ」の2隻の船で運航します。総トン数約15,400トンの大型フェリーで、トラック約154台、乗用車約30台を積載できます。旅客定員は268名です。船内の客室はツーリストA、ツーリストS、ステートルーム、デラックスルームの4等級に分かれています。ペットが同伴可能な部屋も2部屋用意、大浴場は爽やかな海風を感じることができる贅沢な露天風呂やサウナもあります。24時間いつでも利用可能なシャワー室も完備しています。
カーフェリー 北海道発着
根強い人気を誇る観光地・北海道は鉄道やバスなどの公共交通機関が少なく、現地での移動は車が欠かせないといっても過言ではないでしょう。日本各地から北海道に向けてカーフェリーが運航されています。主な航路は下記の通り。
【新日本海フェリー】
新潟~苫小牧 週5便/ 新潟~小樽 週6便/敦賀~苫小牧 毎日1便
舞鶴~小樽 毎日1便/ 秋田~苫小牧 週6便
【太平洋フェリー】
名古屋~苫小牧 2日に1便/ 秋田~苫小牧 週6便
【シルバーフェリー】
八戸~苫小牧 毎日4便
【津軽海峡フェリー】
青森~函館 毎日16便/ 大間~函館 毎日2便
【青函フェリー】
青森~函館 毎日16便
カーフェリー 佐渡
佐渡島は国内では沖縄本島に次いで2番目に大きい島です。「トキ」の生息地として有名なほか、「日本の快水浴場百選」「日本の渚百選」に選ばれる等数々の名所を持つ、美しい自然に恵まれた島です。新潟と佐渡を結ぶカーフェリーは佐渡汽船が運航しています。カーフェリーに加えてジェットフォイルが運航されています。
カーフェリー 九州発着
九州を発着するフェリーは瀬戸内海を航行して関西と九州を結ぶ航路、豊後水道を通って東九州と四国を結ぶ航路が運航されています。
【阪九フェリー】 新門司~泉大津/ 新門司~神戸
【名門大洋フェリー】 大阪~門司
【フェリーさんふらわあ】 大分~神戸/別府~大阪/志布志~大阪
【宮崎カーフェリー】 宮崎~神戸
【スオーナダフェリー】 徳山~竹田津
【松山・小倉フェリー】 松山~小倉
【国道九四フェリー】 佐賀関~三崎
【九四オレンジフェリー】 八幡浜~臼杵
【宇和島運輸フェリー】 八幡浜~別府/ 八幡浜~臼杵
カーフェリーを活用したマイカーの旅は現地での行動の幅を広げて、旅の楽しみもより一層、有意義になること間違いなしです。
フェリー 自動車航送運賃
車やバイクをフェリーを含めた船舶で運ぶことを専門用語で「自動車航送」といいます。「自動車航送」については「海上運送法」という法律で規定されています。車やバイクを船で運ぶ料金が「自動車航送運賃」です。「自動車航送運賃」はフェリー会社によってまちまちです。「3m未満」から1m毎に運賃が細かく定められています。「自動車航送運賃」には運転手1名の一番安いカテゴリーの船室に乗船する場合の運賃が含まれています。上のカテゴリーの船室を希望する場合は部屋代金の差額を追加して払えば、もちろん予約することができます。家族旅行など同乗者については、一般の「旅客運賃」がかかります。また車だけフェリーで送って、自身は鉄道や飛行機で移動する「無人航送」を受け付けているフェリー会社もあります。その場合、「無人航送」ということで受け付けてくれますが、車の積み込み、積み下ろしをフェリー会社に委託する積込み料金、積降ろし料金が別途かかります。
カーフェリーを活用したマイカーの旅。現地での「ドア・トゥ・ドア」での観光スポットの移動も可能になり行動の幅も大きく広がります。複数の宿泊地に宿泊する場合、次の宿泊地への移動する途中に気軽に立ち寄って観光することができます。レンタカーとは異なって、日ごろから乗り慣れている車なので安心感も抜群。カーフェリーを使うマイカーの旅はいかがでしょうか。
著者紹介
総合旅行業務取扱管理者取得(2011年) 麦わら帽子と海と犬をこよなく愛する旅行好きサラリーマン。これまで数々のフェリーに乗船し、乗船回数は200回を超える。 最近では、長距離フェリーでのんびり移動することが贅沢だと思い込んでいる。旅先の九州や、北海道まで飛行機で移動した後に帰りはフェリーを利用するなど、フェリーも旅の一部にしているため、ベストワンフェリーの記事ではその楽しみ方も伝えたいフェリーマニア。
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