北海道 フェリー予約・料金・航路・乗り場
更新日: 2024-12-01
北海道への旅行で意外におすすめなのがフェリーの旅。道内の移動は車が中心。日ごろ乗り慣れたマイカーやバイクでの現地観光は安心です。フェリーならマイカーやバイクを航走して現地で観光を楽しむことができます。さらに愛犬家にうれしいペット同伴が可能な部屋・設備もあります。
目次
北海道「フェリー旅」のすすめ
北海道への旅行で意外におすすめなのがフェリーの旅。道内の移動は車が中心。日ごろ乗り慣れたマイカーやバイクでの現地観光は安心です。
フェリーならマイカーやバイクを航走して現地で観光を楽しむことができます。さらに愛犬家にうれしいペット同伴が可能な部屋・設備もあります。北海道を発着するフェリーについて紹介します。
北海道 フェリー 航路 一覧
まず北海道発着のフェリーを運航してるフェリー会社と航路について紹介します。
太平洋フェリー
太平洋フェリーの北海道発着フェリーは苫小牧~仙台~名古屋の間を運航しています。「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」のフェリー部門で太平洋フェリーのは28年連続で第1位を受賞。クオリティの高いサービスには定評があります。
太平洋フェリーの運航スケジュール
苫小牧~仙台間は毎日運航、仙台~名古屋間は隔日運行です。運航ダイヤは以下の通りです。
苫小牧 19:00発→仙台 翌日10:00着/ 12:50発→名古屋 翌々日10:30着
名古屋 19:00発→仙台 翌日16:40着/19:40発→苫小牧 翌々日11:00着
太平洋フェリーの客船・客室・船内設備
太平洋フェリーは3隻の船を所有していて、それぞれにデザインコンセプトが定められています。まず「いしかり」は「エーゲ海の輝き」がコンセプト。エーゲ海のきらめく青い海と空、白壁の家々を思わせる明るい船内が特徴です。「きそ」は「南太平洋のしらべ」がコンセプト。南太平洋のリゾートホテルのように優雅で洗練された豪華船です。「きたかみ」は「SPACE TRAVEL」がコンセプト。宇宙船をイメージした白色に様々な光の演出が映える新感覚フェリーです。
バスタブ、シャワートイレ付きの客室はロイヤルスイートルームが1室、スイートルームが1室、セミスイートルームが2室、特等客室(洋室53室、和室10室)。1等客室(和室48室、洋室6室、和洋室24室)はシャワー・トイレ付、バリアフリー対応の部屋が他に2室あります。他に一段ベッドのS寝台、上下完全セパレート2段ベットのB寝台があります。S寝台、B寝台は女性専用客室があって安心で格安な女子旅を楽しめます。
商船三井フェリー
商船三井フェリーの北海道発着のフェリーは苫小牧~大洗(茨城)の間を運航しています。夕方便と深夜便と1日2便運航しています。関東と北海道を結ぶ唯一のフェリーです。
商船三井フェリーの運航スケジュール
夕方便
大洗(19:45発)→苫小牧(翌13:30着)/ 苫小牧(18:45発)→大洗(翌日14:00着)
深夜便
大洗(01:45)→苫小牧(19:45)/ 苫小牧(01:30)→大洗(19:30)
商船三井フェリーの客船・客室・船内設備
夕方便で運航する「さんふらわあ さっぽろ」「さんふらわあ ふらの」の客室は専用バルコニーとバス、トイレ、レストランでのお食事サービスがあるスイートが1室、専用バルコニーとバス、トイレが設置されているプレミアムが20室あり、1室はバリアフリー対応の部屋になっています。(バリアフリーの部屋は専用デッキ無し)スーペリアの客室もトイレ、シャワー付き。オーシャンビューの部屋は洋室が18室、和室13室、窓がないインサイドの部屋は洋室が34室あります。更にはペットと一緒に泊まれるウィズペットの部屋が計8室、ペット用備品も備えられていて、ワンちゃんと一緒に船旅を楽しめます。コンフォートは階段式のテレビ付きカプセル寝台、ツーリストは仕切りカーテン付きの大部屋です。船体後方の両舷2ヶ所にドッグランが設置。ワンちゃんも大喜びです。深夜便を運航する「さんふらわあ しれとこ」「さんふらわ だいせつ」は全室1段ベッドのカジュアルルームに加えて、ユニットバス付のデラックスルームが2室あります。
新日本海フェリー
新日本海フェリーの北海道発着フェリーは小樽、苫小牧と秋田、敦賀(福井)、新潟、舞鶴の日本海側の各港を結んでいます。それでは、航路別に運航スケジュールを見てみましょう。
新日本海フェリーの運航スケジュール
- 舞鶴~小樽
舞鶴(23:50発)→小樽(翌日20:45着)/小樽(23:30発)→舞鶴(翌日21:15着)
- 敦賀~苫小牧東港
敦賀(23:55発)→ 苫小牧東港着(翌日20:30着)/苫小牧東港(23:30発)→ 敦賀(翌日20:30着)
- 敦賀~苫小牧東港 (新潟・秋田経由)
敦賀(09:30発)→新潟(21:30着/22:30発)→秋田(翌日05:05着/06:15発)→苫小牧東港(翌日16:45着)
毎週月曜日運航
苫小牧東港(19:30発)→秋田(翌日07:35着/08:35発)→新潟(15:30着/16:30発)→敦賀(翌々日05:30着)
毎週土曜日運航
- 新潟~小樽
新潟(12:00発)→ 小樽(翌日04:30着) 運航日:火~日/小樽(17:00発)→ 新潟(翌日09:15着) 運航日:月~土
- 新潟~苫小牧東港 (秋田経由)
新潟(22:30発)→秋田(05:05着/06:15発)→苫小牧東港(翌日16:45着) 運航日:月~土
苫小牧東港(19:30発)→秋田(07:35着/08:35発)→新潟(翌日15:30着) 運航日:月~土
新日本海フェリーの客船・客室・船内設備
新日本海フェリーの北海道発着フェリーで使用している客船・客室・船内設備などについて、下記のリンクで記事をまとめています。
津軽海峡フェリー
津軽海峡を挟んで、北海道と青森を結ぶフェリー。「津軽海峡フェリー」は青森~函館間は「津軽海峡ロード」として、下北半島の最北端、大間と函館の間を「ノスタルジック航路」という名前で運航しています。
津軽海峡フェリーの運航スケジュール
函館~青森間「津軽海峡ロード」
青森発 2:40発、5:20発、7:40発、10:00発、14:20発、17:05発、19:10発、22:25発
函館発 0:30発、3:10発、7:40発、12:00発、14:10発、17:30発、20:15発、22:05発
所要時間は約3時間40分。
函館~大間(青森)間「ノスタルジック航路」
大間発 07:00発、14:10発/ 函館発09:30発、16:30発。所要時間は90分。
津軽海峡フェリーの客船・客室・船内設備
ブルードルフィン、ブルールミナス、ブルーマーメイド、ブルーハピネスの4隻の船で運航しています。ホテルのような個室や海を眺めながら寛げるリクライニングシート席など、多様な客室を備えた大型客船が運航しています。キッズルームやシャワールームなどのフリースペースや、愛犬家にはうれしい「わんこ対応施設」を備えています。
青函フェリー
津軽海峡を挟んで北海道と青森を結ぶもう一つのフェリー会社です。
青函フェリーの運航スケジュール
青森発 2:00発、4:30発、8:10発、11:35発、14:35発、18:00発、20:30発、23:30発
函館発が2:00発、4:30発、8:10発、11:35発、14:35発、18:00発、20:30発、23:30発。所要時間は3時間50分。
青函フェリーの客船・客室・船内設備
あさかぜ21、3号はやぶさ、あさかぜ5号、はやぶさの4隻の船で運航しています。
シルバーフェリー
北海道の苫小牧西港、室蘭と青森県の八戸間のフェリーを運航しています。
シルバーフェリーの運航スケジュール
苫小牧⇔八戸間
シルバープリンセス 八戸08:45発→苫小牧16:00着/ 苫小牧 21:15発→八戸 翌日04:45着
シルバーティアラ 八戸13:00発→苫小牧20:15着/ 苫小牧23:59発→翌日07:30着
べにりあ 八戸17:30発→苫小牧 翌日01:30着/ 苫小牧 05:00発→ 八戸13:30着
シルバーエイト 八戸22:00発→苫小牧 翌日06:00着/ 苫小牧 09:30発→八戸18:00着
室蘭⇔八戸間
シルバークイーン 八戸06:45→室蘭14:00/ 室蘭20:30→八戸 翌03:30
シルバーフェリーの客船・客室・船内設備
苫小牧西港~八戸間シルバープリンセス、シルバーティアラ、べにりあ、シルバーエイトの4隻の船で運航しています。船によって仕様は異なりますが、特等室、1等洋室、1等和室、シングルベッドルームも2等客室A、二段ベッドの2等客室B、2等客室といった部屋があります。シルバープリンセス、シルバーエイトにはレディースルームが、室蘭~八戸間はシルバークイーンという船を使っています。
北海道 フェリー 港情報
フェリーが乗り入れている港について紹介します。
苫小牧
苫小牧には「苫小牧西港フェリーターミナル」と「苫小牧西港フェリーターミナル」があります。
苫小牧西港フェリーターミナル
「苫小牧西港フェリーターミナル」を使用しているのは「太平洋フェリー」、「商船三井フェリー」、「シルバフェリー」の各社。港へは苫小牧駅から路線バスで約17分。苫小牧駅前1番のりば1番から24系統フェリー線のバスに乗車します。また札幌駅バスターミナル13番乗り場を出発する中央バスの高速とまこまい号、札幌駅前バスターミナル10番のりばを出発する道南バスの高速ハスカップ号の2つの高速バスがあります。「フェリーターミナルショップ メモリア」では苫小牧の名産品「ホッキ」「ハスカップ」をはじめ、北海道を代表する銘菓・グッズといったおみやげを買うことができます。また「レストランカーム」では日替わりランチやドリンクバーなど、食事からサイドメニューまで多彩なメニューが用意されています。
苫小牧東港周文フェリーターミナル
新日本海フェリーの発着地です。苫小牧東港フェリーターミナルとJR南千歳駅を結ぶ連絡バスが運行されています。所要時間は約45分。JR沼ノ端駅、苫小牧駅の立寄りはないので、注意が必要です。運賃は大人1,020円、小人510円です。連絡バスの運行はフェリーのスケジュールに合わせています。JR南千歳駅から苫小牧東港フェリーターミナルへのバスは以下の時刻にJR南千歳駅北口交通広場を出発します。苫小牧東港ターミナルは苫小牧市に隣接する勇払郡厚真町にあります。2つのターミナルは20キロ以上離れていて、フェリーターミナル同士を結ぶ連絡バスなどもないので要注意です。
小樽
新日本海フェリーのフェリーが発着します。「小樽フェリーターミナル」へのアクセスはJR小樽駅から北海道中央バスの路線バス「ぱるて築港線(JR小樽築港駅経由)」に乗車します。JR小樽駅前バスターミナル4番のりばから乗車、所要時間は約30分、運賃は大人240円、小人120円です。小樽の一番の見どころは何といってもレトロな倉庫街が醸し出すノスタルジックな風景を楽しめる「小樽運河」。他にもヴェネツィアンガラスが一堂に集まった「北一ヴェネツィア美術館」、情緒溢れるロマンティックな街並みを散策できる「堺町通り」など歴史情緒溢れる街並み散策を楽しめます。フェリー乗下船前後の街歩きには事欠かないです。
函館
「津軽海峡フェリー」「青函フェリー」が発着するターミナルがそれぞれあります。函館は江戸時代末期に鎖国を続けていた幕府が日米和親条約を結んだ際に、静岡県の下田ともに開港した町。映画のロケやドラマやCMの撮影でもよく使われる異国情緒あふれるエキゾチックな町並は見どころ満載。新鮮な海の幸も楽しめます。
関連リンク:
津軽海峡フェリー 函館フェリーターミナル
JR函館駅~開港通り入口~ラビスタ函館ベイ~フェリーターミナル間を運行する連絡バスがあります。また函館到着時には「函タク得々プラン」というフェリー乗船者限定の定額タクシーがあります。函館フェリーターミナルから市内各地まで定額タクシーを利用できます。主な目的地・料金は五稜郭公園またはJR函館駅1,360円、ベイエリア1,520円、元町地区1,840湯の川温泉2,240円です。函館タクシー配車センターに電話し、タクシーを予約して乗車時に乗船券を提示します。五稜郭から函館バス16番系統(土日祝日は16A系統)のバスに乗車します。
青函 函館フェリーターミナル
北海道観光バスの路線バスがJR函館駅前~青函フェリー前間を運行しています。JR函館駅前14番乗り場から乗車。所要時間は約11分、運賃は大人 200円、子供 100円です。
室蘭
シルバーフェリーが発着する室蘭港フェリーターミナルはJR室蘭駅から徒歩15分です。「鉄のまち」として北海道を代表する工業都市である室蘭。2008年のG7サミットの会場になった洞爺湖、地獄谷の観光でも知られている登別温泉へ車でのアクセスも良好です。
北海道 フェリー 予約
北海道を発着するフェリーの予約開始はフェリー会社によって異なります。
- 太平洋フェリー 乗船日の2ヶ月前の同日午前9時
- 新日本海フェリー 乗船日の3ヶ月前の同日午前9時
- 商船三井フェリー 乗船日の2ヶ月前の同日(日曜日・祝祭日の場合は翌営業日)の午前9時
- 津軽海峡フェリー 乗船日の3ヶ月前の同日午前9時。
- 青函フェリー 乗船の2ヶ月前の同日の午前9時
- シルバーフェリー 乗船日の2か月前の午前9時
月末で翌月に該当日がない場合、月初めの日が予約開始日になります。津軽海峡フェリーは月末で翌月に該当日がない場合、乗船日3ヶ月前の前日から予約ができます。
北海道 フェリー 料金
フェリーの料金は季節によって異なります。ゴールデンウィークやお盆、年末年始など繁忙期と呼ばれる時期は料金が高めになります。またマイカーでフェリーに乗る時は車の長さに応じた航送料金という料金がかかります。またフェリーの用意されている客室も多彩。客室によっても差があります。例えば東京から近い、関東の大洗から北海道の苫小牧まで商船三井フェリーで夕方出発するフェリーに乗船した場合、料金は10,740円(ツーリスト/A期間)~55,860円(スイート/D期間)と差があります。フェリー会社各社でお得な割引プラン、格安でフェリーに乗船できるプランが用意されています。格安でお得な料金プランは期間限定だったりするので、予約する時に問い合わせてみるといいでしょう。
まとめ
東京から北海道までフェリーで移動した場合、フェリーに乗っている時間だけで約18時間、港までの移動時間を加えると24時間以上かかる長旅になります。寝台列車がほとんど姿を消した現在、船の中に宿泊して夜通しで海上を移動するフェリーの旅は非日常を感じることができる貴重な体験。旅のロマンも感じることができること間違いなしです。愛犬家にとっては旅先にも「家族の一員」ワンちゃんは連れていきたいところ。飛行機では大きい制約もフェリーでの移動なら心配無用。マイカーやバイクも乗せることができるフェリーは、レンタカー利用の場合、現地での貸し借りの手続きの手間、慣れない車を運転する心配も軽減できます。フェリーだからできる旅もあります。フェリーで移動する「北の大地」の旅はいかがでしょうか。
フェリー会社各社 新型コロナウィルス感染拡大防止対策
2020年以降、新型コロナウィルスが猛威を振るっていて、移動について心配・不安な人も多いと思います。「生活の足」でもあるフェリー。フェリー会社各社は最大限の感染拡大防止対策を施して、安心して乗船していただけるよう努めています。
著者紹介
総合旅行業務取扱管理者取得(2011年) 麦わら帽子と海と犬をこよなく愛する旅行好きサラリーマン。これまで数々のフェリーに乗船し、乗船回数は200回を超える。 最近では、長距離フェリーでのんびり移動することが贅沢だと思い込んでいる。旅先の九州や、北海道まで飛行機で移動した後に帰りはフェリーを利用するなど、フェリーも旅の一部にしているため、ベストワンフェリーの記事ではその楽しみ方も伝えたいフェリーマニア。
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