バフィン島探検12日間/極北の至宝 |
第1日目:オタワ集合/イクォルイットにて乗船
オタワで集合し、航空機でイクォルイットへ。
ヌナブット準州の首都イクォルイットは、最大の町であり、バフィン島のフロビッシャー湾の奥に位置しています。年間8カ月は平均月間気温が零度以下のため、永久凍土が大木、灌木の成長を阻み柳は地に這って成長しています。到着後に、町を自由散策しましょう。午後、アカデミック・サージ・バビロフ号に乗船します。荷物を整理した頃、船は錨をあげイクォルイットを離れます。はるかなるカナダ北極圏へのスタートです。甲板でしばしくつろぎ、北極海という目新しい環境をお楽しみください。
第2日目:モニュメンタル島
デービス海峡に位置するこのモニュメンタル島は、セイウチの観察地として有名です。野生動物を見学するには恰好の場所です。シロハヤブサ、ハヤブサが観察でき沿岸には白クマにも遭遇するかもしれません。船内では、北極の自然環境や気象、バフィン島の歴史などのレクチャーが開催されます。
第3日目:パングニィアタング
カンバーランド海峡の中心に位置しアユイーティック(Auyuittuq)国立公園への玄関口であり、パングニィアタングは、海と山に囲まれた美しい場所にあります。この町は、芸術と伝統工芸で知られておりアートギャラリーは必見の場所です。また、ビジターセンターでは、チューレの生活様式や現代のイヌイットの生活様式を短編ビデオや展示品などで学ぶことができます。
第4日目:サンシャインフィヨルド
サンシャインフィヨルドは、北緯66度33分で北極圏にまたがっています。
気象状況にもよりますが、この北極圏を船で横切り、ゾディアックや実際に自分の足で越えてみましょう。どのようにしても、北極圏を越えるのは、とってもスリリングなものです。上陸してハイキングロードを歩いてみましょう。丘の上から眺める景色は圧巻です。足に自信のある方は、さらに海岸線に沿って小高い丘を登ってみてはいかがでしょうか。
体力に合わせたアクティビティーをご用意しております。オプショナルのカヤックツアーでは、フィヨルドにあるパドルを漕ぐのに格好の静かな避難海域で楽しみます。
第5日目:アユイーティック国立公園
アユイーティック国立公園は、バフィン島の東海岸に位置しており、カナダでも最もスペクタルな国立公園です。険しくてごつごつしている岩山が聳え立っていたり、広大な氷河全体やパワフルな河川の勢いが見渡せる風景です。この公園では、熟知したローカルガイドから植物、コケ類、地質などの説明などを受けます。上陸してハイキングしたり、沿岸に沿ってゾディアックで野生動物を追いかけてみましょう。次に数件のイヌイットの家族が生活しているキキクタージュアクの町を訪問します。
第6日
目:イサベラ湾
イサベラ湾は、絶滅の危機に瀕しているホッキョククジラにとっての重要な夏の餌場となっています。この海洋哺乳動物は、頭のてっぺんで海氷を砕くことができます。白クマ、ワモンアザラシ、カナダガチョウ、ハクガン、イッカクなどもまた、この周辺でよく見られます。
第7日目:ギブフィヨルド
早朝に、私達の周りすべてが、聳え立つ断崖に囲まれているスペクタルなギブフィヨルドへと入っていきます。するとこの船が海水をゆっくりすすむにつれ、巨大な山頂や雪を被った氷山によってとっても小さくみえるのです。以前に乗船したお客様は、ここギブ フィヨルドを「ロード・オブ・ザ・リング」から飛び出したかのように感じましたと。きっと皆さんもそのように感じることでしょう。
第8日目:ポンドインレット&サーミィリック国立公園
私たちは、バフィン島の北方近くにある、広い海峡へと入っていきます。ポンドインレットに住むイヌイットの町の訪問が目的です。ここでのハイライトは、「ナティンナック センター」ビジターセンターです。ここで、地元の老若男女による伝承文化や室内ゲームなどを披露してもらいます。イヌイットの彫刻工芸品や宝飾品なども購入することができます。イヌイットが昔から暮らす生活用具などの展示も見られます。彼らが生み出す世界的に有名な芸術作品に加え、ポンドインレットの人々は北海の小ぶりのマス漁業で生計をたてています。
その後、サーミィリック国立公園の原生地域へと向かいます。カナダ極北公園の至宝、スペクタルな風景は、ごつごつとした山々、氷山、沿岸の低地帯、相当な数の海鳥のコロニーなどでなりたっています。双眼鏡を片手によーく岩山や空中を飛び交う海鳥に注目しましょう。また、目線を下げて氷山や海面に目をやるとタテゴトアザラシ、セイウチ、イッカク、白イルカなどが現れるかもしれません。写真愛好家にとって絶好の被写体がまわりを囲んでいます。
第9日目:ダンダスハーバー&クロッカー湾
バフィン島のワイルドな景観をあとにして、ランカスター海峡を越えデボン島へと向かいます。この地域は、北極の野生生物にとって「スーパーハイウェイ」と呼ばれる程の多くの生物が生息する場所です。この海域には栄養豊富なプランクトンが集まる為です。海鳥をはじめ、鯨、ワモンアザラシ、イッカク、シロイルカ、北極クマ、セイウチなど多種多様な生き物たちの楽園です。ダンダスハーバーでは、かつての王立カナダ騎馬警察の基地を訪問します。午後には、クロッカー湾へと船を進めていきます。ここも相当な氷河が見られます。
第10日目:プリンスレオポルド島
プリンスレオポルド島は、カナダ渡り鳥自然保護区でハシブトウミガラスや黒ウミガラス、アシグロミツユビカモメ、北極フルマカモメが数十万羽いると言われています。この周辺の豊富な餌を求めてベルーガ、イッカク、北極クジラや数種類のアザラシ、白クマなどもやってきます。
第11日目:ビーチー島
ビーチー島へ上陸しましょう。上陸すると3つの墓標が見えてきます。ここは、フランクリン隊の不運に満ちた隊員たちが1845年の最後の「慰安」の冬を過ごした場所です。その後、この広大な海へと姿を消していくのでした。カナダの北方群島の海図が完成したほど信じられないくらいの捜索隊を送り込んだのです。ほぼ60年後、ロアルド アムンゼン隊が北西航路を最初に横断する途中にビーチー島に立ち寄っています。
ジョンフランクリン隊に何があったのかその秘密が2014年9月に一部分解き明かされました。パークスカナダと王立カナダ地理協会隊の協力のもと、ビクトリア海峡で長く海底に沈んでいたフランクリン隊の難破船HMSエレバス号を発見したのです。ワンオーシャン社は、捜索に大きく貢献しきわめて重要な役割を果たすことができました。海中への捜索備品や科学者、歴史家、研究者、要人、歴史を刻むことをミッションとしたスポンサー達などを乗せた協力でした。今晩は船長も同席するスペシャルディナーです。最後、このコースのハイライトで締めくくります。
第12日目:リゾリュート/下船、ヌナブト準州からエドモントンへ
午前中に下船しリゾリュートに到着します。この町は、英国の軍艦HMSリゾリュート号に因んで名づけられました。 気象基地や滑走路が冷戦下時代に作られ、戦略的軍事基地としてリゾリュートが生まれました。航空機でエドモントンへ。着後、各自帰国の途へ。解散。
注)航路や上陸場所などは、天候や氷の状態などにより変更することがあります。また、遭遇する野生動物も同様です。あくまで概略日程としてお読みください。
地図で見る観光ポイント
イクォルイット(Iqaluit)
カナダ、ヌナブット準州の州都。バフィン島南部に位置します。旧称フロビッシャーベイ。2010年2月 G7が開催されました。
モニュメンタル島(Monumental Island)
モニュメンタル島の名は、サー・ジョンフランクリンの記念の証しとして北極探検家のチャールズ・フランシス・ホールによって名づけられました。
ソンドレフィヨルド(SondreStromfjord)
デンマーク語でソンドレフィヨルド。カンガルースサック。
カンガルッスァック(kangerlussuag)
長い氷河の先端に位置しています。ジョコウウシやカリブー,シロハヤブサの生息地です。
ケープ マーシィー(Cape Mercy)
バフィン島の東側にあり、白クマや氷山が多い。
パングニィアタング(Pangnirtung)
バフィン島にある人口1,425人の町。4,000年前から人が住んでいる歴史があり、現在では、アートや彫刻、芸術工芸品が国際的にも知られてます。
ポンドインレット(Pond Inlet)
人口1,549人(2011年)バフィン島の北部に位置する町。
ビーチー島(Beachey Island)
フランクリン隊の隊員3人のお墓があります。彼らは支給された缶詰からの鉛中毒で亡くなりました。
プリンス レオポルド島(Prince Leopold Island)
カナダ渡り鳥自然保護区でハシブトウミガラス、黒ウミガラス、アシグロミツユビカモメ、北極フルマカモメが棲んでいる地域。
アユイーティック(Auyittuq National Park)
「溶けることのない大地」という意味。この地域の中でもっとも人気のあるコースが97kmのアクシュユク パス ハイキングルートです。6月から9月まで開放されています。
デボン島(Devon Island)
世界最大の無人島
バフィン湾(Baffin Bay)
大西洋の西北部にある海で北極圏に位置している多島海のひとつ。1616年初めて湾を航行したウイリアム・バフィンの名に由来しています。
北西航路(Northwest Passage)
大西洋と太平洋を結ぶ航路。多くのの探検家たちが挑んできた航路。
リゾリュート(Resolute)
カナダのヌナブト準州のコーンウォリス島の最大の町。リゾリュートベイ空港があります。人口229人(2006年)。